こんにちは。熊本事務所のUです。
昨年から業務でRPAを使う機会が出てきまして、RPAとはどんなものなのかをお話ししたいと思います。

【RPAって何?】

そもそもRPAとは何だ?というお話ですが、
RPAというのは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、人間の代わりにソフトウェアのロボットが指定された操作を自動実行してくれるものです。ツールによっては従来のプログラミング言語を使わずとも、GUI上で操作する内容を選択できるので、要領をつかめばIT部門の経験者でなくても使いこなせます。

【どんなことができるのか?】

手順が決まっている単純な定型業務や、データの収集・分析業務を自動操作することができます。
今回サンプルとして、システム間でデータ転記を行う様子を動画にしてみました。

内容は契約管理システムに表示されている項目(契約ID、法人名、契約日、担当者)を順番にコピーし、基幹システムの該当するテキストボックスに貼付けて、全ての項目を貼り付けたら送信ボタンをクリックさせるというものです。
今回は画像内の文字やボタン等を識別出来たらクリックやコピー操作を行う、画像識別機能を使ってみました。クリックやキー入力の位置も取り込んだ画像上で設定できるので確実に設定した場所で動作できるメリットがあります。また、条件分岐で別操作を行ったりVBスクリプトを使ってバックグラウンドでデータを収集させるといった動作も行えます。

【RPAのメリット】

●ミスの削減
人が長時間データ入力作業をすると、集中力が欠けてエラーを起こりやすくなります。
しかし、RPAなら指示されたことをそのまま実行するため人為的ミスを大きく減少させることができます。

●業務効率化
RPAのロボットは24時間365日稼動ができるので、コスト削減にも繋がります。
単純作業を全てRPAに任せ人間はコミュニケーションが必要な業務など、「人間にしかできない仕事」に集中することができます。

【RPAのデメリット】

●間違った作業であっても続けてしまう
RPAのロボットは出された指示の内容を”そのまま”正確に行います。
指示が不明確であれば間違った処理を続けてしまうので、作業を指示する前にテストを行い問題ないか確認することが重要です。

●PC環境に左右される場合がある
次の操作を行うまでに待ち時間を設定しますが、 前の操作が終わる前に次の操作に移ってしまうこともありました。
ツールにもよりますが、今回使用したツールが”操作開始と同時に待ち時間が発生する”というもので、特にデータの読み込み操作の場合は毎回同じ時間で終わるとは限らないので調整が難しかったりします。
待ち時間を大きく伸ばす手もありますが、
より効率化を図りたいならばPCのスペックアップが必須と言えるでしょう。

【RPAとAIの違い】

RPAの他に”AI”という言葉をよく聞くと思いますが、この2つは大きな違いがあります。
RPAは先述の通り、指示された内容をそのまま正確に行います。しかし、人間が指示したこと以上の内容まではRPAでは行いません。

AI(Artificial Intelligent、人工知能)は人間のように自律的に考えたり行動したりできる技術のことを指しています。
指示したことのみを行うRPAとは違い、蓄積されたデータを分析して見直し・改善するためのルールを自ら判断することができます。

【最後に】

手軽に触ることが難しいRPAですが、使いこなせば今後の業務を大きく手助けできるツールであることは間違いないと思います。
実は私、昨年の12月に株式会社MICHIRU様が販売しているMICHIRU-RPAのエキスパート認定を取得し、少しでも多くの人達にRPAを知って頂きたいと思い、今春熊本及び福岡にてブートキャンプの実施を計画しています。
その時はまたブログで紹介できたらと思います。