こんにちは。福岡事務所のIです。
光回線による一般向けインターネット接続サービスの登場から15年以上が経過し、今ではほとんどの地域で利用可能となっています。
NTTのフレッツ網を利用した最大1Gbpsプランが主流ですが、夜間など利用者が多い時間帯に、動画が頻繁に止まるくらい遅い場合があります。
何故遅くなるのか?その原因と改善方法について説明します。
2015年ごろまでに光回線を契約した場合、ほぼ間違いなくPPPoE方式でインターネットに接続しています。
2016年以降でも、申し込んだISP(インターネットサービスプロバイダー)次第ではこの方式での接続になってしまいます。
PPPoE方式では、県ごとに存在するNTTの施設内で、網終端装置によりフレッツ光網とISP網とが接続されています。
ISPの県ごとの利用者数や通信量に対してこの部分の設備数が不足すると、通信速度が低下してしまいます。
また、設備の増設はNTT側が行っているため、ISP側が希望しても増設できない場合があります。
近年では、スマートフォンの普及と動画視聴などでの利用から、著しく混雑することが増えてきました。
この問題を抜本的に改善できるのが、IPoE方式によるインターネット接続です。
IPoE方式では、東京または大阪の接続点(2018年時点)まではフレッツ網を通り、そこからはゲートウェイルータを通してISP網に接続しています(両者の間をVNE事業者が仲介しています)。
PPPoEと違い、接続事業者側が自由に設備を増設することができるため、接続点がボトルネックとならず、混雑することがありません。
本来、IPoE方式はIPv6のみのサービスで、これだとGoogleやYoutube、Facebookなどごく一部のサイトしか閲覧できません。
しかし、IPoE方式と、PPPoEなしでIPv4接続を提供する方法を組み合わせることで、PPPoEとほぼ同じようにインターネット接続を行うことができます。
ISPによって異なりますが、v6プラスやIPv6オプション、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6方式などの名前で提供されています。
注意点として、これらの方式では対応ルーターへの買い替えが必要です。従来のルーターは利用できません。
大手ISPのほか、携帯各社の光コラボなどでも提供されていますので、この機会に回線契約を見直してみてはいかがでしょうか?